4343.チャートも大事だがもっと大事なのは企業そのもの

500%の利益を得るために

覚悟しなければいけないこと

 「吐きそうだ…」

10年以上前のある日、

私は伝説のトレーダーと一緒に清算ブローカーのラウンジにある

会議室のテーブルに座っていた事があります。

その方に私が教えている1億円トレードを教えてもらったのですが、

その方は取引が終わると、1日の集計をすることになっていたのですがお邪魔させてもらいました。

その方は頭が良く、

その中でも特に優れたトレーダーでした。

1日で1万ドルを稼ぐことも度々あったほどです。

しかし、そんな彼がこの日はこう呟いたのです。

「頼む。早く、ゴミ箱を持ってきてくれ。」

私は頭を上げずに言いました。

急にどうしたのですか?と。

すぐに彼は私のほんの数センチ横の

テーブルの上に嘔吐したのです。

そこで、すぐさま散らかったものをよけて、

彼をウォーターサーバーまで運ぶことにしました。

そして、ようやく落ち着いたタイミングで

何があったかを話してくれたのです。

一時の勝利

彼は、その日の株式市場が開く前、

リサーチにより強気相場の大きな上昇局面がきている

と見ていました。

そこで、彼は午前中ずっと買い続けたのです。

そして数時間後、

彼の予想は正しかったことが

明らかになりました。

株式市場は急騰し、

昼食時間までに持ち株は

2万5000ドル以上も上昇。

その後、得られた利益を守りたいと思い、

「ストップロス注文」を出したそうです。

その行動が、

彼の1日に最悪の出来事をもたらしました…

ストップロス注文とは、

株式が一定の割合下落した場合、

保有ポジションを任意の金額で売却するというもの。

例えば、

「現在100ドル」の株式を

「75ドル以下」になったら売る

といったように注文を行ないます。

そうすることで、株価下落の損失を

一定の範囲に抑えることができるのです。

彼の場合は、

約1万ドルの利益が残るように

損切りラインを設定していました。

そして、午前中ずっと上昇していた株価は、

午後になってようやくひと段落つき、

彼の予想通り、下落を開始。

ストップロス注文が発動されたのです。

それから数分後、

彼は確保した利益を祝いながら、

孔雀のように取引フロアを歩いていました。

しかし、その次に起こった出来事こそが、

取引セッションの終わりまでに

彼を意気消沈させる原因となったのです…

彼を襲ったカウンターパンチ

ピートが勝ちを確信した数時間後、

市場は再び急騰し始めました。

そこで、彼は新たな取引を開始するために、

再び株価が下落するのを待ったのです。

しかし、それが訪れることはありませんでした。

結果、取引終了までに、

彼の当初のポジションは

およそ10万ドルの価値にまで上昇。

つまり、一度売却してしまっただけで、

9万ドルもの利益を逃すこととなったのです…

彼は本当に多くのことを正しくやってきました。

その朝、始業ベルが鳴った瞬間、

市場の方向性を正確に捉えていましたし、

確信を持ってポジションを取ることもできていた。

しかし、彼が唯一間違えたのは、

市場の動向に流されて取引をやめてしまったこと。

短期的な値動きだけで、

行動してしまったのです。

そして、巨額の利益を逃すこととなりました…

まさに、カウンターパンチを

食らったようなものでしょう。

吐き気が催してくるのも無理ありません。

実際、私もウォール街で過ごしているトレーダー達が

何度もこの間違いにより痛い思いをしてきました。

振り返ってみると、

最も痛手となった取引は、

お金を失った取引ではなかったように思います。

そうロスカットではないのです。

そうではなく、

得られるはずだった利益を、

愚かなことをした結果、

取り逃がした時こそ最悪の瞬間でした。

利益を守りたいがために

勝ちポジションを売却するなど、

本当に愚かな行為です。

ストップロスを使うということは、

「自分のリサーチに自信がない」

と言っているようなものです。

そして、自信がないがために、

株式市場のなすがままに

かけているだけなのです。

だからこそ、

賢い投資家の多くは

ストップロスを使いません。

それどころか、

ボラティリティをチャンスと捉えます。

なぜなら、それは高いリターンの代償だからです。

20%から30%の下落を覚悟しなければ、

500%以上の利益を得ることはできません…

伝説的投資家からの教え

私が資産運用を始めたとき、

まだ45歳でした。

そしてある夜、

冷や汗をかいて目が覚めました。

自分の行動が正しいのか急に不安になったのです。

そこで、メンターの一人に即座に連絡。

励ましの言葉をもらいに行きました。

彼はウォール街の伝説的人物でした。

彼と一緒にいるだけで、

自信に溢れ最高の気分になったものです。

彼は株式を購入し、

数十年にわたって保有していました。

1960年代初頭にいくつかの企業を購入し、

一度も売却しない事で

資産を数億ドルにまで増やした偉業もあるほどです。

その晩は時間をかけ、

私の不安を吐き出しました。

そして、彼のオフィスを出るときに、

最後のアドバイスを一つお願いしたのです。

すると、彼は真剣な表情になって

こう言いました…

「マーケットに振り回されて

ポジションを手放してはいけません。

株価ではなく、

事実が変わった時にのみ売却しましょう。」

まさに、目が覚めた瞬間でした。

彼からアドバイスをもらって以来、

私はストップロスを使っていません。

海外株に関してですが。

おかげで投資のストレスがずっと減りました。

そして、夜もぐっすり眠れるようになったのです。

ストップ注文を使うと、

せっかくのリサーチと分析の労力が水の泡になってしまいます。

ストップ注文は、「事実の変化」ではなく、

「価格の変化」をきっかけにポジションを解消します。

これでは口座残高を増やすことはできません。

代わりに、事業そのものに注目してください。

会社を調べることも知ることもしないなんて愚かなことです。

事業が成長し続ければ、

株価もいずれはついてくるからです。

投資は複雑である必要はありません。

株式市場で儲けるには、

優良企業を素晴らしい割安価格で数社買うだけで十分です。

あとはただ座って待つだけ。

それが、退職後に巨額の貯蓄を築く方法です。

子どもや孫に初めての家を購入したり、

飛行機で海外旅行をしたり…

夢のような生活は

そうして生み出すことができるのです。

本日も

Enjoy !!

“4343.チャートも大事だがもっと大事なのは企業そのもの” への1件の返信

  1. 【今日の学び】

    「20%から30%の下落を覚悟しなければ、
    500%以上の利益を得ることはできません…」

    息を呑むように読み進めました。ストップロス注文の何が悪かったのだろう、ルール通りに行うことは結果として「負けない」ことにつながるのでは、、、と思っていました。
    「海外株に関して」という一言で、あっ、そいういうことかと思いましたが、投資って、奥が深いですね。
    私はまだまだ勉強が足りません。

    今日もありがとうございました

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