4399.想いれや物語がある事が重要

『贅沢を追うな。幸福をデザインせよ。』

スティーブ・ジョブズは、こんな言葉を残しています。
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“Details matter. It’s worth waiting to get it right.”
— Steve Jobs
細部は重要だ。
正しく仕上げるために、時間をかける価値がある。
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この感覚、よく分かります。

そして、日本人ほどこの言葉を
自然に理解できる民族もいないと思うのです。

茶道の所作、寿司職人の指の角度、包丁の刃のわずかな傾き。
0.1ミリ単位で世界を磨く文化。

私たちのDNAには、 “美しいこだわり”が組み込まれています。
一方でアメリカやオーストラリアに住んでいると
どこまでも大雑把な国だなと思います。

でも、その大雑把さが幸せや、成功のための道でもあるのだな
と、思うようになりました。

今日は、日米豪で感じた細部と全体の話です。
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細部にこだわりすぎて、不幸になる人たち
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少し極端な話をします。

お金持ちほど、細部にうるさいという特徴があります。

特に中途半端なお金持ちや世界のお金持ちと比べると大した事がないお金持ち達にこの傾向が見られます。


希少なワイン、限定の器、季節限定の香辛料。
その“1%の違い”に命を懸けて、
「自分だけが分かる世界」をつくりたがる。
本人は、とても誇らしげです。

「私は、違いのわかる天上人なのです」と。
でも正直、話しているとこう思うことがあります。
「この人、軽くうつ病だな(笑)」と。
もちろん、冗談まじりですが、あながち間違っていないとも思うのです。

うつ病の特徴のひとつは、視野が極端に狭くなり、偏った思考から抜け出せなくなること。
そして不思議なことに、お金もちの8割くらいの人も、それと似た状態にあります。
1%の違いにしか幸福を見出せない。

「わずかな差」ばかりを気にして、そこにしか価値がないと思い込んでしまう。
そういう人の顔には、だいたい表情がありません。
顔が固まって動きがないというか。

私はその状態を、こう呼んでいます。
「贅沢サイクル」。
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“贅沢サイクル”の末路
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高級なものに慣れるほど、幸福の基準は、どんどん上がっていきます。
だから、次はもっと高級な場所へ。
もっと限定された食の体験へ。
もっと希少な食材の料理へ。

よくインスタなどに上がっている内容です笑

キラキラ系ね。


けれど、どれだけ大金を積んでも、その先には
もう「感動」がありません。

お金で買える“特別”は、思っているよりずっと早くすり減るのです。
最初は輝いて見えた体験も、二度目には「まあ、こんなものか」と思ってしまう。

そして残るのは、“感動できない自分”という、静かな虚しさです。

アジアの富裕層の多くは、「何かを食べて美味しいと思う事は滅多にない」と、誇らしげに言います。

しかし、先進国でヘルシーな富裕層にそれを言うと
「この人は幸福をデザインできないレベルの人だ」
と、判断されます。

幸福をデザインするとは「全体を使って、幅を使って幸福を感じ易いように設計をする」
という事です。

もう少し詳しく説明しますね。
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幸福は、贅沢の中には長く留まれない
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贅沢と幸福は、一見、親密な関係に見えます。
けれど実際には、贅沢は幸福を遠ざけるものです。

どれだけ贅沢をしても、幸福はそこに長くとどまってくれません。
贅沢をすればするほど、幸福は感じられにくくなります。
つまり「設計が間違っている」ということです。

同じように、
「贅沢」は「便利さ」という言葉にも置き換えられます。
アメリカやオーストラリアは、日本と比べると不便です。

移住した当初は、その圧倒的な不便さに本当に驚かされました。
でも、今になって理解できたことは、幸福には、程よい不便さが必要なのです。
不便で、なんでも自分でやらなければならないから、
その過程に、愛着が湧いたり、生活の中で達成感を感じたりします。

不便で、物事が簡単に進まないから、誰かに感謝することができます。
郵便や荷物が無事に届いただけで、配達員の手を握って「ありがとう!」と伝えたくなる。
それが、アメリカやオーストラリアの日常です(笑)。

計画通りにいかないから、笑える瞬間もあるし、
うまくいくと、思わずガッツポーズが出ます。
もし、すべてが思い通りに進む世界だったら
人はきっと、“感謝する機会”も“達成感”も失ってしまう。

日本の幸福度が低い理由の一つは、その「便利で快適すぎる環境」に
あるのかもしれません。

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デンマーク人の幸福デザイン
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北欧・デンマークで出会った女性がこんなことを言っていました。
「デンマークでは、日本の100円ショップは流行らないの。
なぜなら、過度な便利さをあえて遠ざける文化だから。」
「便利にすれば、人生が良くなるというものでもないのよ。」

今となっては、その言葉の意味が体の奥でわかるようになりました。
彼女たちは「不便を愛する」ことを知っているのです。

そして、日々の小さな手間や不完全さの中に、
人間が幸福になるための秘訣を見出しているのだと思います。
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美味しいものを食べるためには1%の差を追うよりも、、
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私が思うに、本当に美味しいものを味わいたいなら、
贅沢をして“1%の違い”を追うよりも、100%で味わえる状態をつくることが先です。

たとえば、熊野古道を何時間も歩いて、全身くたくたになって、
お腹がぺこぺこになった状態で食べるご飯。
あれ以上のご馳走はありません。

要するに全体を使って幅を広げて幸福をデザインするのです。
富士山を登って飲む水の一口。それだけで、心が震えます。
理由は単純です。

1%の違いという舌先だけの狭い感覚で味わう
受け身の世界ではなく体全身を使って、100%のおいしいを
自ら創り出しているから。

「どんな器で食べるか」より、
「どんな自分で食べるか」のほうが、ずっと味を変えるんです。
広い視野で見れば、当たり前の話です。

しかし贅沢のサイクルにいる人はそれすら見えなくなってしまっているのです。
どんな設備の整った高級旅館よりも自分の足で見つけた最高の野湯の方が
幸福を感じられるのも同じ理由です。

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AI時代の幸福設計
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AIが労働を肩代わりしてくれる世界では、万人が時間的な余裕を
持てるようになる。
ベーシックインカムで収入は保証され人は「フロー」に入れる好きな事だけを
楽しむようになる。

これは、人間を超えるAIが普及した時代の未来図と言われています。
そのような時代では、
「お金をかける贅沢」より、
「時間をかける贅沢」の方が価値が高い可能性あります。

つまり、資産の大小に関係なく幸福デザインが上手な人が
幸せな人になる時代です。

お金で高級料理を食べる事よりも、
熊野古道を歩くアクティビティ込みで美味しいと思える体にしてからご飯食べる、
というような選択を人々がする未来です。

時間は余るほどあるのですから。
労働のための時間が必要なくなりお金から解放されたときに、
「幸福を設計する」という概念を人々が理解し、
お金をかけない方が、お金をかける以上に幸福を感じられる、
という価値の逆転を受け入れる可能性があるのです。

先進国の富裕層は、資産を持つことで一足先にその価値の逆転を実践している
とも言えます。

アジアの富裕層のようにお金があるから贅沢をするのではなく、
お金があることで、お金をかけず幸福をデザインする世界にいくという
逆説的で面白い現象です。

だから私たちはキャンプが異常に好きなのかもしれません笑
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うまくいく人は幅をきちんと使う
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幅を使う、全体を使うことは成功への近道です。

細部に拘る日本の文化を持っている私たち
だからこそ、より意識をしていきたいことです。

スポーツで例えるとわかりやすいです。
サッカー選手が「俺はシュートの質にこだわりたいからフェイントなしで勝負する」と言ったら、おそらくコーチは、すかさず言うでしょう。
「やめとけ」って。

でも、大人になるとそれを「かっこいいこと」だと思い始めます。
「私はこの一本のこだわりで生きています」
「私はこのスタイルを貫きます」
そう言うと、なんだか筋が通っている気がするんです。

特に日本ではそのような姿勢が過剰に評価される傾向があります。
もちろん、それでうまくいっていてその人が幸せそうなら他人が何かを言う必要はありません。
しかし、うまくいっていないとしたら心の中でこうツッコミたくなります。
いや、きちんと幅を使おうよ、フェイント入れようよ、と。
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視野を広く頑張る
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うまくいかないとき、私たちはつい「”今やっていることを”もっと頑張らなきゃ」
と思ってしまいます。
でも、本当に必要なのは、「今やっていることをもっと理解して深掘りすること」
かもしれません。

仕事で手詰まりを感じる人の多くは、今の延長線上にある”やり方”を変えようと
します。
でも、本当に大事なのは、「内容を理解する」ことだったり、
「時間の使い方を変える」ことだったり
今やっていることとは全く違う事だったりします。

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世界を“全体で使う”という発想
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世界の富裕層やグローバル経営者は、人生設計も資産形成も、
1カ国だけでは完結させません。
なぜそんなことをするのか。

それは、世界を“ワイドに使うことで、1つの国の中では実現できないことを
叶えられると知っているから。

日本の中で完璧を目指すより、世界全体を使ったほうが、シンプルに物事が進むのです。
複数の国に拠点を持つことで一見、複雑にしているように見えて
実は、逆にシンプルになるこれもまた面白い事実です。

・・・・
今日は、幸福のデザイン、贅沢・便利と幸福、自分のコンディションは
視野の広さに現れる、頑張るのではなく視野を広げよう、
シンプルさとは何か?
などについてお伝えしました。

文章でどこまで伝わったかはわかりませんが、
何か感じたことや、もう少し深く話を聞きたいことがあれば教えてください。
また、お話したいと思います。

それでは、また、世界の片隅から。
本日も

Enjoy !!

“4399.想いれや物語がある事が重要” への1件の返信

  1. 【今日の学び】

    「本当に大事なのは、「内容を理解する」ことだったり、
    「時間の使い方を変える」ことだったり
    今やっていることとは全く違う事だったりします。」

    なんとなくですが、上記については自分の現状に置き換えてみて少しわかったように思います。
    今日のブログはなんだか、先生の頭の中の日々めぐる思想を覗き見たような感覚になりました。
    今、世界を俯瞰しながらこんな風に日本を捉えていらっしゃるんだなと思い、とても貴重な考えを共有していただいたことに感謝いたします。

    今日もありがとうございました。

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