4479.彼ならやるでしょう

イーロン・マスク氏が、250億ドルもの規模で、

とある施設を建設することを発表しました。

ですが、これはデータセンターでも、新しいテスラの工場でもありません。

新たに建設予定のこの施設は、

テラワット級のAI計算を支える半導体を生産する製造拠点なのです。

出所:CNET Japan

そしてその規模は、

アメリカ全体の電力消費量の約2倍に相当します。

「さすがに規模が大きすぎるのでは?」と感じますよね。

正直、私もそう思いました。

しかしそこはイーロンマスク氏です。

これは決して突飛な話ではありません。

というのも彼は最近、

「現在の半導体工場では、自社が必要とする計算能力のわずか2%しか賄えていない」

と語っているのです。

つまり、この“圧倒的な不足”を補うために計画されたのが、

今回の「テラファブ(TERAFAB)※」なのです。

※ファブとは、半導体製造施設のこと

そして、このテラファブの影響は、

1つの工場が増える、という話では終わりません。

AIを動かすための計算力そのものを、

根本から作り直す動きにつながっているのです。

そしてその影響は、宇宙にまで広がろうとしています。

ボトルネックは変化し続ける

以前から、私はAI競争が「電力の奪い合い」に変わりつつある、

という話をしてきました。

そして実際、

データセンターに関連する電力需要は急増すると見られていて、

この10年で150%以上伸びるという予測も出ています。

すでに電力会社は対応に追われていて、電気が足りないせいで、

データセンターを建てる場所が制限され始めています。

ここ最近のボトルネックは「電力」ですが、それよりも前は、「GPU」でした。

そしてさらにその前は、

データセンターそのものの容量」でした。

もうお気づきかもしれませんが、

AIのボトルネックは消えることはありません。

まるで“モグラ叩き”のように、場所を変えて現れ続けているだけなのです。

そして今、そのボトルネックは「半導体の製造能力」に移りつつあります。

この問題に対して、マスク氏が出した答えはシンプルでした。

それは、「外に頼るのをやめる」。

そのために動き出したのが、「テラファブ」なのです。

そして今回のプロジェクトは、

・テスラ

・スペースX

・xAI

による共同プロジェクトで、テキサスの拠点で進められています。

その総額は、およそ250億ドル。

規模だけ見ても十分に巨大ですが、本当に注目すべきはその“中身”です。

というのも、この施設は今までの半導体工場とはまったく違います。

通常のファブは、外部の企業向けにチップを供給します。

しかし、テラファブは違います。

・設計

・製造

・メモリ統合

・パッケージング

・テスト

と、すべての工程を自社で完結できるようになっているのです。

しかも、これらはすべて彼自身の事業に合わせて設計されています。

その前に歴史的な瞬間は、6月13日にやってきそうなので急ピッチで準備をしておりますー

イーロン・マスクが計画する“史上最大級の上場イベント”

通常、未上場企業には投資できない。しかし例外がある。

個人投資家が上場前に仕込むための「裏ルート」(もちろん合法ですのでご安心を)を用意しておりますので近々、投資クラブメンバー生だけには共有したいと思います。

話は戻りますが、

ではなぜ、ここまで徹底しているのか。

その理由はシンプルです。

通常、半導体供給は

複数の企業が限られた生産能力を分け合うこと

前提に成り立っています。

多くの企業にとっては、それで十分です。

しかし、彼は違います。

彼が抱える事業は、どれも大量の半導体を、

しかも継続的に必要とするものばかりなのです。

テスラは、自動運転やロボタクシー、

さらには人型ロボット「オプティマス(Optimus)」

の開発を進めています。

出所:TESLA HP

これらはすべて、常に稼働し続ける専用チップを必要としています。

一方で、スペースXはスターリンクを運用し、さらに高度な宇宙システムを開発中。

そしてxAIは、大規模なAIモデルの開発と運用を担っています。

それぞれ単体でも膨大な半導体を必要としますが、

これらが同時に動けば、需要は一気にふくらみます。

だからこそ彼は、「今の半導体供給では、将来必要になる量のごく一部しか賄えない」

と語っているのです。

これは、単に「コスト」や「利益」の問題ではありません。

成長そのものを制限している、

“依存”を断ち切るための動きでもあるのです。

実際、彼はこれまでも同じような判断をしてきました。

・テスラのバッテリー

・スペースXのロケット打ち上げシステム

大きな制約になっていたものは、自社で開発できるようにしてきたのです。

ただし今回のテラファブは、単なる「チップの確保」にとどまりません。

というのも、この工場で生み出されるチップの一部は、

地上で使われる前提ではないからです。

彼は以前から、宇宙に製造拠点を広げるプロジェクトについて語ってきました。

たとえば、

・ロボットで月面にインフラを建設する

・電磁カタパルト※のような仕組みで物資を打ち上げる

※磁石の力で、ジェット機を一瞬で発射する仕組み

これは、遠い未来の話に思えますが、

実際は、今の動きとつながっているのです。

テラファブが半導体をつくる

その半導体が、衛星ネットワークを動かす

そして将来的には、宇宙空間に設置されたデータセンターで使われる

宇宙空間は「電力」が豊富で、「冷却コスト」もほぼゼロです。

つまり、こうした環境が整えば、処理だけでなく、

製造そのものも宇宙に移っていく可能性があります。

そして、その拠点として現実的なのが「月」。

重力が弱く、大気もない月は、資源の運搬や打ち上げに適しているのです。

つまり月が、

宇宙で最初の拠点になるかもしれません。

これが、彼の描いている長期的なビジョンなのです。

そしてテラファブは、そのビジョンの第一歩になります。

チップをつくる

そのチップが衛星を動かす

そして衛星が、新しい計算基盤になる

やがて計算も製造も、地球の外へと広がっていく

そして実は、この流れはすでに地上でも始まっています。

企業は今、電力が安く安定している場所にデータセンターを建てています。

彼がやろうとしているのは、その延長線を宇宙にまで広げることなのです。

一見すると、テラファブはただの半導体工場に見えます。

ですが、実際には違います。

これは、AI時代において最も重要な資源である、

「AIの処理能力」を、自分たちの手に取り戻すための動きです。

250億ドルという投資額は、

彼にとっても、決して小さな金額ではありません。

しかもこれは、

・テスラ

・スペースX

・xAI

で続いている巨額投資に加えてのものになるので、

総額は計り知れません。

さらに、最先端の半導体製造は、

世界でもごく一部の企業しか扱えない極めて難しい分野です。

当然、うまくいく保証はどこにもなく、大きな経済的リスクがあります。

しかし、もしこれがうまく回り始めたら、状況は一変します。

・これまで他社に頼っていた「AIの処理能力」を、自分たちで生み出せるようになる。

・必要な分だけ確保できるようになり、いつ・どれだけ使えるかも予測できるようになる。

つまり、

成長スピードやサプライチェーンを、外部に依存しなくなる

ということです。

そして実は、このやり方は初めてではありません。

彼はこれまでも、大きな制約にぶつかるたびに、

それを自分たちの手で乗り越えようとしてきました。

・テスラではバッテリー

・スペースXではロケット

そして今、その対象が

AIを動かすための“頭脳(=半導体)”に変わっただけです。

テラファブが意味するのは、その頭脳となる半導体を、

外部に頼らず自分たちで作るということです。

これによって、これまで成長スピードを鈍らせていた依存した体制から、

一歩抜け出すことができるようになります。

今回お伝えした

「AI計算を支える半導体製造拠点」に加えて、

イーロン・マスクが次に狙っている

もう一つの“絶対に外せない拠点”です。

しかも、それは地球上ではありません。

宇宙です。

彼はいま、宇宙からWiFiを届けるという、

人類の歴史そのものを変えるような計画を、本気で進めています。

その構想の先に何があるのか…

その全貌を掴んでいるので私がお話ししていきます。

本日も

Enjoy !!

“4479.彼ならやるでしょう” への1件の返信

  1. 【今日の学び】

    「彼はいま、宇宙からWiFiを届けるという、
    人類の歴史そのものを変えるような計画を、本気で進めています。」

    すごいですね。
    近い将来、宇宙が身近に感じられる日がくるのでしょうか。
    ワクワクします^^

    今日もありがとうございました

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